薄毛に対する治療と増毛の違い

毛髪が細く薄い状態になる薄毛は、誰にでも起こり得る問題で、頭髪全体がまんべんなく薄くなる人もいれば、つむじだけが薄くなったり生え際が後退していくなど、実に様々なパターンがあります。一般的に良く言われる男性型脱毛症や円形脱毛症、びまん性脱毛症など原因や症状によって名称が異なり、薄毛の対策も大きく違ってきます。どの症状でも髪の毛が生えるシステムとなっている幹細胞は死んでおらず、この細胞を復活させることにより毛髪が回復できると言われています。そのため、薄毛の治療は基本的に投薬によって細胞を活性化させ、再び毛髪が生えてくるようにする方法となります。円形型脱毛症であればステロイドの投与、男性型脱毛症であれば原因物質を抑える医薬品などを使い、発毛を促して徐々に髪の毛が伸ばす治療法となります。症状や原因によって効果はことなりますが、多くの場合3~6ヶ月で発毛が起こり改善の兆候が見られるようになります。対する増毛は、文字通り髪の毛を増やすことによって、薄毛の気になる部分の密度を上げて目立たなくさせる方法です。ただし、使用される毛髪はナイロンやポリエステルといった素材で人工的に作られた毛髪で、自分の毛髪の根元に取り付けることで、髪の毛が増えたように見せかけます。最近の人工毛は高精度に作られており、自毛と並べて見ても遜色のない出来となっているため、増毛だと言われない限りはいくら見続けても違いが分からなくなっています。薄毛の治療では発毛から元の長さに育つまで、かなりの期間が必要となっていますが、増毛では取り付けてしまえばそれだけで済むので、薄毛を目立たなくさせるという意味では、簡単で即効性のある方法と言えます。しかし、人工毛であるため自毛のように成長することはなく、最初に取り付けた根元の結び目が、自毛が成長することによって移動し、数ヶ月もするとほうきのような状態となって、誰が見ても不自然な毛髪になります。そのため、増毛は1度やってしまえばそれきりというわけにもいかず、1ヶ月に1度はメンテナンスをすることになり、その都度費用が必要になってきます。増毛は素早く薄毛を隠すことができ、一時的な改善策と言えますが、根本的な解決策とはならないので、薄毛に対する治療とは呼べません。薄毛の治療をはじめてもすぐには効果が実感できないので、気になる人の視線から開放されるために、一時しのぎとして利用するのが最も良い方法と言えます。